取り扱い注意事項
使用前の事前乾燥工程手順

Xclusive Decor ピザ窯 使用前の事前乾燥工程(慣らし運転)手順
窯への火入れ(窯の事前乾燥工程)を行う前に、全ての説明をよく読んでください。

 

  • 注 意
    • 本窯で火をおこしたり火力を再び強くしようとしたりする場合、ガソリンやランタン用ホワイトガソリン燃料、ケロシン(灯油)、ライターオイル、その他類似の液体燃料は使わないでください。窯の使用時には、それらの燃料は窯から遠ざけていただくようお願いいたします。また、窯の内部温度を下げたり消火したり、またその他の目的で水を使うのはおやめください。燃料として使用できるのは固形の木材燃料のみです。パイン材やスプール材などのヤニ(樹脂)が含まれている木材の使用もおやめください。
    • ピザ窯に火入れを行う際には、以下の説明に従ってください。ハンドメイド薪窯が十分にその性能を発揮するためには、ピザ窯への火入れ工程が重要です。この工程を行わない場合、窯が損傷(ドームがひび割れたりなど)し、保温性能に深刻な影響を与える恐れがあります。火入れ工程については、最初のステップで窯の粘土素材に含まれている水分を蒸発させ、次のステップで窯をテンバリング(耐久性を向上させる)するという流れです。
    • 火入れ期間は3日以上とし、数回にわたり小さな火をいれます。火力は3段階程度に分け、低い温度から始めて徐々に火を大きくしていってください。なお3日目でも中火程度までにして、ゆっくり温めてください。
    • 火入れしていない窯を過度に熱すると、窯の粘土素材に熱衝撃や割れが発生する恐れがあるので、そうした加熱は絶対におやめください。また、そうならないためにも、以下に説明している「窯への火入れ手順」を必ず実施してください。通常の使用後にヘアークラック(細いひび)が生じることがありますが、こちらについては特に問題となるものではありません。

 

  • 窯の火入れに適した薪を選ぶ
    • 乾燥処理された広葉樹(含水比20%以下)を使用してください。ナラやコナラ、オリーブ、アッシュ(トネリコ)材などが一般的ですが、リンゴやアーモンド、桜(チェリー)、ウォルナット、、ピーカンなどの果樹材や堅果樹も適しています。一方、スプルースやパイン、ユーカリやバーチ(カバ)材などの樹液や樹脂を多く含む柔らかい木材はお勧めしません。なお、火をおこしたり火力を再び強くしたりする場合は、広葉樹材の他に、焚きつけや着火剤を使ってもいいでしょう。

 

  • 火をおこす
    • 最初に火をおこします。この際、火は窯の左右に偏らせず、中央で燃えるようにしてください。また窯の扉と煙突は常時、開けた状態にしてください。
    • 炎が直接ドームに触れると、温度が急激に上がる恐れがあるため、火が強くなり過ぎないように注意します。最初に火をおこすには、薪の小片(5×5×30cm)を1つ、窯の床に前から後ろにかけて(前後方向に)置きます。その小片にクロスさせる形で4つの焚きつけ(細いまき)を置き、焚きつけの間(3ヶ所)に着火剤を置いてください。その後、火を点けます。温度が上昇しない場合は、必要に応じて広葉樹の1片を火に加えてください。事前乾燥工程において、長時間燃焼し、高温になり過ぎないために備長炭などの炭を追加すると効果的かつ経済的にも有利です。

 

  • 注:初日と2日目は特に重要です。
    • この期間、窯内部の温度が強くなり過ぎないようくれぐれも注意してください。万が一火が強くなり過ぎた場合は、長い柄のついたピザピールで火を消すか、長い火ばさみで薪を取り出してください。その際、誤ってご自身、または周りの人が火傷しないようご注意ください。

 

  • 1日目:100℃ 程度で6~8時間

 

  • 2日目:175℃ 程度で6~8時間

 

  • 3日目:250℃ 程度で6~8時間

 

  • 4日目以降は、3日目と同じ(最低でも3日目までは行ってください)

 

  • ピザ窯付属の温度計の表示は局所的な温度になります。路床付近は、表示温度よりかなり高温になりますのでご注意ください。

 

重要事項

本窯で使用するための条件をみたしていない製品は使用しないでください。

ピザ窯の外部が濡れている場合、まずは小さい火をおこして乾かしてください。窯が乾いたら徐々に火を通常の大きさに戻してお使いいただけます。

水を使用して窯内の温度を下げたり、火を消したりしないでください。水を使用した場合、窯の劣化や割れにつながり、床に穴が開いたり亀裂が生じたりする恐れがあります。

ステンレス製の煙突や金属扉に手などで触れないでください。これらの部品は非常に高温になります。

薪を必要以上に投入すると、火が窯口から出てくる恐れがあります。まずは小さな薪で火をおこし、徐々に薪を加えて調節してください。

調理の最高温度は500℃です。ピザの調理には350℃をお勧めします。

温度計が付属されたモデルもありますが、窯内部の場所によっては表示温度よりもかなり高温になります。温度計の表示はあくまでも参考程度にお考え下さい。

 

    • ご質問がある場合は、お気軽に販売店までお問い合わせください。楽しい窯焼き料理を!